Book Review

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政治

中東の政治的空白が生んだ怪物 – 池内恵『イスラーム国の衝撃』

読書案内池内恵『イスラーム国の衝撃』(2015)突如登場したイスラーム国(IS)とその背景 独裁政権の暴力に頼っている限りは、過激派の発生は止まず、かといって過激派の抑制には、独裁政権を必要とする。このジレンマにアラブ世界は、疲れ切っている...
政治

統計から見るネトウヨの実態 – 古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』

読書案内古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』(2014)統計から読み解く若者の右傾化 2013年末に公開された映画『永遠の0』の大ヒットや、2014年2月の東京都知事選において田母神俊雄候補が20代有権者から24%の得票を得たことなど...
政治

矮小化された保守思想の末路 – 安田浩一『ネットと愛国』

読書案内安田浩一『ネットと愛国』(2012)ネットの中で歪む愛国心「あの人たちだって、楽しくてしかたないって人生を送ってるわけじゃないんだろ?そりゃあ腹も立つけど、なんだか痛々しくて、少なくとも幸せそうに見えないなあ」 在特会(「在日特権を...
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経済

異質な中国市場 – 門倉貴史『中国経済の正体』

(上海の高層ビル群)読書案内門倉貴史『中国経済の正体』(2010)リーマンショック後も堅調な中国経済 2010年刊行。 中国がGDPで日本を抜く直前の経済状況を解説した一冊。 2008年のリーマンショック以降、世界的に信用収縮が進む中、中国...
政治

やっぱり良く分からない中国 – 橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』

読書案内橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』(2013)文明的な自然状態——中国 - 混沌の中の秩序 2013年刊行。著名な社会学者3人による鼎談書。中国社会の歴史的・構造的な特質を、比較社会学的な視点から多角的に論じている。 ...
科学・技術

クオリアと志向性をめぐる考察 – 茂木健一郎『クオリア入門』

読書案内茂木健一郎『クオリア入門 ― 心が脳を感じるとき』(2006)クオリアへの新しいアプローチ ― 反応選択性の再検討私たちの心の中のすべての表象は、クオリアという単位からできている。 意識研究において、クオリアの問題は中心的な位置を占...
経済

デフレ脱却のために何が必要か? – 岩田規久男『デフレと超円高』

読書案内岩田規久男『デフレと超円高』(2011)「失われた20年」の理由 日本は1991年のバブル崩壊以降、2009年までの平均成長率が0.7%、失業率が5%台と、長期にわたる経済停滞が続いた。しかしこの間、為替相場は円高・ドル安の傾向を維...
歴史・文化

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』に潜む西欧中心主義──正当化される歴史の構図

読書案内ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(1997)環境決定論の罠──ジャレド・ダイアモンドと西欧文明の自己正当化 ジャレド・ダイアモンドは、1997年の著書『銃・病原菌・鉄』で、環境要因を軸に人類史を読み解く壮大な構想を提示し、世...
歴史・文化

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』を読み解く:人類史を地理から再構築する試み

読書案内ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(1997)壮大な人類史への試み 本書『銃・病原菌・鉄』の原著は、1997年の刊行(邦訳は2013年に文庫版上下巻が刊行)。現在では20年以上前の著作となる。 さすがに刊行から時間が経過してお...
政治

リベラリズムのジレンマ – 佐伯啓思『自由とは何か』

読書案内佐伯啓思『自由とは何か』(2004)「自由」を問い直す 2004年刊行。 「自由」という身近でありふれた概念をその思想的な根拠から問い直している。今の日本であまりにも当然のものになりすぎて、切実感の失われた自由というものに対して、そ...
経済

税逃れする富裕層 – 山田順『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』

書評(残念な本)山田順『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』(2011)資本逃避のためのあの手この手 2011年刊行。 富裕層から老後資金に余裕のある一般の人まで、資産を海外に移す動きが加速している。 資本逃避は、2009年の民主党...
投資・市況

ウォール街の悪夢 – 暴走する投機的金融

読書案内神谷秀樹『強欲資本主義 ウォール街の自爆』(2008)実業を超えて肥大化する金融部門 2008年刊行。 リーマンショック後の金融危機を受けて出版された一冊。 アメリカやイギリスなどでは、1970年代末から1980年代にかけて(レーガ...
労働・就職

日本の給与体系はどう変わったか – 竹内裕『日本の賃金』

書評(残念な本)竹内裕『日本の賃金』 (2008)「企業の正社員」という枠の中での議論 90年代半ば以降、国際競争の激化に伴い、日本企業の収益は悪化し、各企業は賃金体系の見直しを迫られるようになった。終身雇用制度が崩れ、成果主義が導入される...
企業・経営

なんでも外注する時代 – 金子哲雄『「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ』

書評(残念な本)金子哲雄『「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ』(2012)資産保有がリスクになる時代 2012年刊行。 市場の変動が激しく、将来の見通しが立ちにくい経済状況においては、「資産を保有することがむしろリスクになる」ということを...
企業・経営

タダで稼ぐ! – 吉本佳生『無料ビジネスの時代』

読書案内吉本佳生『無料ビジネスの時代』(2011)広がる無料ビジネス 2011年刊行。 ここ数年、無料で利用できるサービスや商品が増えてきて、私のようなド貧民にはありがたい限りだが、企業はどうやってそこから利益を上げるのか少し気になっていた...
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