経済 知識社会に向けて – 神野直彦『人間回復の経済学』 読書案内神野直彦『人間回復の経済学』(2002)市場経済に従属する人間 1982年から87年の足掛け6年に亘った中曽根政権は、構造改革を主導し、規制緩和、民営化、行政改革を推し進めた。しかし、その結果の90年代は、「失われた10年」と呼ばれ... 2016.05.05 経済
経済 アベノミクスは左派政策? – 松尾匡『この経済政策が民主主義を救う』 読書案内松尾匡『この経済政策が民主主義を救う』(2016)アベノミクスとインフレ目標 2016年刊行。 左っかわの人による左っかわへの批判。 日本の野党は、すでに政党としての体を成していない。方向性を見失い、対案を何も出せないまま、ただ政権... 2016.05.04 経済
経済 裏の基軸通貨:円の影響力 ― 世界経済を動かす「債権大国」の通貨 円は「裏の基軸通貨」として機能しているのか? アメリカは1980年代以降、経常収支の赤字が拡大し、債務大国であるにもかかわらず、ドルは基軸通貨としての地位を維持し、常に過大評価されている。日本の経済的裏付けと円の安定性 一方、日本は長年にわ... 2015.12.21 経済
経済 円キャリートレードとは何か?国際金融市場を動かす低金利の力学 「円キャリートレード(または、円キャリー取引)」(Japanese Yen Carry Trade)とは、金利の低い日本円を借りて、その円を金利の高い国の通貨に換えて運用し、その金利差で利益を得ようとする取引のこと。円キャリートレードの仕組... 2015.12.20 経済
経済 EU拡大のゆくえは? – ユーロによる経済統合の挑戦 ユーロ導入という社会実験 1999年、EUは欧州単一通貨であるユーロを導入した。以後、ユーロ経済圏は拡大を続け、2015年にはバルト三国にも拡大された。だがこの試みは、EUにとって経済統合を通じた壮大な社会実験であり、必ずしも成功が保証され... 2015.12.16 経済
経済 異質な中国市場 – 門倉貴史『中国経済の正体』 (上海の高層ビル群)読書案内門倉貴史『中国経済の正体』(2010)リーマンショック後も堅調な中国経済 2010年刊行。 中国がGDPで日本を抜く直前の経済状況を解説した一冊。 2008年のリーマンショック以降、世界的に信用収縮が進む中、中国... 2015.07.10 経済
経済 ケインズとハイエク——永遠に終わらない対立 ケインズとハイエクの対立の理由 ケインズ(ジョン・メイナード・ケインズ)とハイエク(フリードリヒ・ハイエク)は20世紀の経済学における二大巨頭であり、特に経済政策や政府の役割に関する考え方で大きく対立した。1. 政府の役割に対する考え方の違... 2015.06.30 経済
経済 インフレターゲットとは? インフレ政策目標(インフレターゲット / Inflation Targeting)とは、政府や中央銀行が金融政策によって通貨供給量や市場の流動性を調整し、物価上昇率(インフレ率)をおおむね2%前後の範囲に維持することで、安定的かつ緩やかなイ... 2015.06.23 経済
経済 デフレ脱却のために何が必要か? – 岩田規久男『デフレと超円高』 読書案内岩田規久男『デフレと超円高』(2011)「失われた20年」の理由 日本は1991年のバブル崩壊以降、2009年までの平均成長率が0.7%、失業率が5%台と、長期にわたる経済停滞が続いた。しかしこの間、為替相場は円高・ドル安の傾向を維... 2015.06.22 経済
経済 デフレ / インフレは、貨幣的現象 !? – マネタリズムとは? マネタリズム(Monetarism)とは? マネタリズムとは、経済全体の総需要(有効需要)を決定する最も重要な要因は貨幣供給量であるとする経済理論である。この理論においては、中央銀行による貨幣の供給量や流動性の調整(金融政策)によって、物価... 2015.06.21 経済
経済 為替レートは、何によって決まるのか? – 外国為替相場を動かす要因 為替レートを決める要因とは? 現金を使わず、金融機関を通じて資金のやり取りを行う仕組みを「為替」といいます。特に、国外との取引において異なる通貨を交換する場合は「外国為替(外為)」と呼ばれます。外国為替市場では、通貨と通貨の交換比率である「... 2015.06.20 経済
経済 税逃れする富裕層 – 山田順『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』 書評(残念な本)山田順『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』(2011)資本逃避のためのあの手この手 2011年刊行。 富裕層から老後資金に余裕のある一般の人まで、資産を海外に移す動きが加速している。 資本逃避は、2009年の民主党... 2015.05.31 経済