(* `・д・) : 今年ももうすぐ終わりだね~。今年一年どんな年だった?
(=´・ω・) : う~ん、なんか、あっという間の一年だったな。。。
特に、これといったこともなく終わった。。。
(* `・д・) : (笑)
毎日、目標もなく、ぼーっと過ごしてるからだよ。
(=´・ω・) : 年が明けたときは、いろんな抱負を掲げてたんだよっ!
新党結成して、政権与党になるとか、小説書いて、芥川賞に選ばれたのをあえて受賞断って、代わりにノーベル文学賞もらうとか。
(* `・д・) : それ、抱負じゃない。ただの妄想。
(=´・ω・) : 抱負って、こういうのを言うんじゃないの?
(* `・д・) : ちがうわっ!
(=´・ω・) : でも、前から気になってなんだけど、抱負って、なんで「負け」を「抱く」って言うんだろうね。
(* `・д・) : あれ?言われてみれば変だね。
漢字って、時々、ほんとワケ分からない使い方するよね。
(=´・ω・) : とりあえず、分からないものは、調べてみよう。
抱負の意味と由来
「抱」と「負」それぞれ漢和辞典で調べてみると。。。
【抱】
形声。手と、音符包とから成る。手でかかえる、「いだく」意を表す。
漢字ペディア
【負】
会意。貝と、人とから成る。財産を人が守ることから、「おう」「たのむ」意を表す。
漢字ペディア
「包」は、胎児の象形で包み込まれている様子を表したもの。それに手偏を加えて、「抱く」という意味になった。
一方、「負」は、「人」が「貝」を背負っている姿を表したもの。古代では貝が貨幣として使われていたので、「貝」は財産や貨幣を表している。
つまり、本来の語義は、財産などの責任を「負う」という意味。また、財産を後ろ盾とすることから、「頼む」という意味にもなった。
背負う
責任を負う
自負する(自らを頼む)
などの使い方は、この語義から来ている。
だが、人が財産を背負っている姿から、「財産に背を向けている」という解釈が生まれ、背を向ける、背く、逃れるといった意味が派生していった。ここから「負ける」という使われ方が生じた(たぶん)。
以上のように、「負」という漢字には、「負ける」という意味の他に、本来の「負う」という意味がある。
したがって、「抱負」とは、「負」の本来の語義から、自分の意志や思いを「抱く」「負う」という意味になる。
*注
筆者の個人的な推測が多分に含まれています。漢字の正しい歴史的成り立ちを知りたい方は、専門家の本を参考にしてねっ⌒☆
(* `・д・) : 「負」って、いろんな意味があるんだねぇ。
(=´・ω・) : 「負」って漢字は、「負ける」っていう意味が一番に思い浮かぶけど、そう言えばいろんな熟語で使うなぁ。
背負う …「負担」「負債」「負荷」
身に受ける …「負傷」
負ける …「勝負」「負い目」
(* `・д・) : 意外といろんな意味があるんだね。
でも、「背負う」から「背ける」っていう解釈になったとすると、180度違う意味になっちゃってるよね。
「責任を負う」から「負ける」って、めちゃくちゃな意味の展開の仕方だよね。
(=´・ω・) : どーりで、毎年、年明けに、新年の抱負を語っても、年の瀬の頃には、いつの間にか意味が変わって、「負けを抱く」状態になっちゃってるわけだ。
(* `・д・) : それ、元の年明けから、「負け」で意味確定してるっ!