名付け – その絶望的な日本の感性。。。#3

『ヴィエラ・ドゥ・ラシューネ』

 これ。。。

 私が以前住んでいたアパートの名前。。。

 都内の月5万5千の1Kのアパート。築39年。

 狭い区画にワンルームマンションが乱立している地域だった。
 住所は、中野区貧民窟8-39-2-210
 8392で貧民窟と読む。210号室でニートだ。
 ホントにこの住所で郵便物が届きそうな所だった。

 大体、こんな感じの街並み👇

日本の街並み

 狭く入り組んだ路地に、ゴチャゴチャと乱立したアパート。一つの路地に一体何台あるんだってぐらいに、そこらかしこに置かれた自動販売機。ゴミ出しの規則を守らない連中が、放置したままの粗大ごみ。ぐちゃぐちゃに張り巡らされた電線。騒音まき散らして、連日やってくる廃品回収車。

 窓から見える景色は、うんざりするほど醜いものだった。

 このフランス語だか、イタリア語だか良く分からない名前を不動産屋(大家?)はよく付けようって気になったもんだ。付けた本人たちは、こんなの👇でも想像してたのだろうか?🤔

 でも、実際は、こんな感じ。。。

 もう英語の名前ですら陳腐に感じるんだろう、フランス語かイタリア語っぽい名前を付けておけば、日本人はきゃーきゃー言って喜ぶとでも思ったんだろうか。。。

 都市景観なんてまるで気にもかけない日本人が、狭く入り組んだ汚い街並みに、ヨーロッパ風のこじゃれた名前を付けた建築コストを抑えることしか考えてないような美観のかけらもないアパートを乱立させて、何の疑問にも感じずに嬉々として住んでるんだから、日本人の感性っていったいどうなってるんだろう?🤔

 自分が住んでいたところは、ほんと酷かったが、でも、よくよく考えてみれば、日本全国大した差はない。

 日本全国、似たような街並みが広がっているし、街並みへの配慮なんて全く考えもしない建築を乱立させている。そのくせ、わけのわからないこじゃれた名前だけは付けたがるのだ。

 ただの分譲住宅をマンションと呼んで恥ずかしいとも感じないのが日本人だ。なんなんだろう、日本人って?

*注
画像はすべてイメージです。