Book Review

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科学・技術

脳の可塑性とは? – 生田哲『よみがえる脳』

読書案内生田哲『よみがえる脳』(2010)カナリアの歌から カナリアは、毎年春になると新しい歌を歌うそうだ。 その他のほとんどの鳥は、その鳴き方を一生を通じて変化させない。しかし、カナリアだけは、毎年春に新たに歌を覚え直すらしい。 カナリア...
経済

デフレ脱却のために何が必要か? – 岩田規久男『デフレと超円高』

読書案内岩田規久男『デフレと超円高』(2011) 日本は1991年のバブル崩壊以降、2009年までの平均成長率が0.7%、失業率が5%台と、長期経済停滞を続けた。しかし、この間、為替相場は円高ドル安傾向を維持し、さらに何度かの超円高ドル安ま...
歴史・文化

人種的観点を乗り越えた人類史は可能か? – ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』

読書案内ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(1997)歴史に見え隠れする自己正当化 環境要因説に基づいた壮大な人類史を展開した著者だが、この歴史観には一つの問題が指摘されている。帝国主義による世界の植民地化、奴隷貿易、原住民の虐殺など...
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歴史・文化

人類の発展を決定づけたもの – ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』内容まとめ

読書案内ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(1997)人類史という試み 原書は、1997年の刊行で20年近く前のもの。 訳書は、文庫版で上下二巻。 さすがに20年以上前の著作となると、現在の研究成果からは否定されているような説も部分的...
政治

リベラリズムのジレンマ – 佐伯啓思『自由とは何か』

読書案内佐伯啓思『自由とは何か』(2004) 2004年刊行。 自由という身近でありふれた概念をその思想的な根拠から問い直している。今の日本であまりにも当然のものになりすぎて、切実感の失われた自由というものに対して、いかにその意味を問い直す...
経済

税逃れする富裕層 – 山田順『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』

書評(残念な本)山田順『資産フライト 「増税日本」から脱出する方法』(2011)資本逃避のためのあの手この手 2011年刊行。 富裕層から老後資金に余裕のある一般の人まで、資産を海外に移す動きが加速している。 資本逃避は、2009年の民主党...
投資・市況

ウォール街の悪夢 – 暴走する投機的金融

読書案内神谷秀樹『強欲資本主義 ウォール街の自爆』(2008)実業を超えて肥大化する金融部門 2008年刊行。リーマンショックを受けて出版された本。 2007年前後から投資銀行家によるPEファンド(Private Equity Fund)が...
労働・就職

日本の給与体系はどう変わったか – 竹内裕『日本の賃金』

書評(残念な本)竹内裕『日本の賃金』 (2008)「企業の正社員」という枠の中での議論 90年代半ば以降、国際競争の激化に伴って、日本企業の収益は悪化し、各企業は賃金体系の見直しを迫られるようになった。終身雇用は崩れて、成果主義が取り入れら...
企業・経営

切り捨ての始まり – 金子哲雄『「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ』

書評(残念な本)金子哲雄『「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ』(2012)資産保有がリスクになる時代 2012年刊行。 市場の変動が激しく先の見えない経済状況の中では、資産を保有することがむしろリスクになるということを説明した本。 個人に...
企業・経営

タダで稼ぐ! – 吉本佳生『無料ビジネスの時代』

読書案内吉本佳生『無料ビジネスの時代』(2011)広がる無料ビジネス 2011年刊行。 ここ数年、無料で利用できるサービスや商品が増えてきて、私のようなド貧民にはありがたい限りだが、企業はどうやってそこから利益を上げるのか非常に気になってい...
独立・起業

週末起業のススメ

読書案内藤井孝一『週末起業』(2003)起業への第一歩 2003年刊行。 10年以上前の本だが、今でも週末企業の基本的な考え方は重要なものだと思う。 会社に一度就職してしまえばそれで自分の人生は安泰という時代はすでに過ぎ去っている。終身雇用...
暮らし・生活

ギャンブル大国ニッポン – 若宮健『パチンコに日本人は20年で540兆円使った』

読書案内若宮健『パチンコに日本人は20年で540兆円使った』(2012) 2012年刊行。 著者は、日本のメディアが一切、報道しなかった韓国でのパチンコ全廃をいち早く取材し、著書としてまとめた若宮氏。本書では、パチンコをめぐる日本の現状を解...
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