Book Review

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政治

新安保法制は大丈夫? – 孫崎享『日米同盟の正体』

読書案内孫崎享『日米同盟の正体』(2009)新・安保関連法制 2009年刊行。 2015年9月、平和安全法制関連2法が可決、成立した。この安保法制によって、従来の専守防衛という憲法解釈が大きく変更され、集団的自衛権を認めることになった。そし...
政治

世論操作するアメリカ – 堤未果『アメリカから<自由>が消える』

読書案内堤未果『アメリカから<自由>が消える』(2010)世論を誘導する政治 2010年刊行。 9.11のテロから10年以上が経過した今でも、テロの影に怯え、国民への監視を強化していくアメリカの姿が描かれている。 アメリカの歴史を振り返ると...
政治

繰り返される右翼テロ – 河野博子『アメリカの原理主義』

読書案内河野博子『アメリカの原理主義』(2006)極右テロの頻発 2006年刊行。第二次ブッシュ政権下で、泥沼化するイラク戦争を主導した右派勢力とそれを支持する国民世論の右傾化を取材した本。 80年代末から90年代にかけて、アメリカでは極右...
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労働・就職

【悲報】2008年リーマンショック以降の雇用環境 – 門倉貴史『大失業時代』

読書案内門倉貴史『大失業時代』(2009) 2009年刊行。 また古い本だが、あえて取り上げてみたい。 2008年9月のリーマンショック以降の世界的な需要後退の中で、雇用環境が悪化していく状況を、様々な統計データを示しながら解説している。 ...
労働・就職

働く貧困層の増大した2000年代初頭を振り返る – 門倉貴史『ワーキングプア』

読書案内門倉貴史『ワーキングプア』(2006) 2006年発行でだいぶ古い本であるが、あえて取り上げてみたい。 今見ても当時の「数字」がいかに異常であるかということがよく分かる。10年以上もの間この問題が放置され続けていること、現在、状況は...
歴史・文化

相互理解は可能か? – 大島直政『イスラムからの発想』

読書案内大島直政『イスラムからの発想』(1981) 一般のイスラム教徒には、異教徒と理解し合おうという思想はない、ということを心得ておかねばならない――― 異文化間での相互理解の基本は、「お互いを理解できないということを理解する」という点か...
政治

中東の政治的空白が生んだ怪物 – 池内恵『イスラーム国の衝撃』

読書案内池内恵『イスラーム国の衝撃』(2015) 独裁政権の暴力に頼っている限りは、過激派の発生は止まず、かといって過激派の抑制には、独裁政権を必要とする。このジレンマにアラブ世界は、疲れ切っている。 2014年に突如として現れ、中東情勢を...
政治

統計から見るネトウヨの実態 – 古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』

読書案内古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』(2014)統計から見る若者の右傾化 13年末に公開された『永遠の0』のヒットや14年2月の都知事選で田母神候補が20代有権者の24%の得票率を獲得したことなどから、近年、若者の右傾化論が取...
政治

矮小化された保守思想の末路 – 安田浩一『ネットと愛国』

読書案内安田浩一『ネットと愛国』(2012)「あの人たちだって、楽しくてしかたないって人生を送ってるわけじゃないんだろ?そりゃあ腹も立つけど、なんだか痛々しくて、少なくとも幸せそうに見えないなあ」 在特会という過激なレイシスト集団がネット上...
経済

異質な中国市場 – 門倉貴史『中国経済の正体』

(上海の高層ビル群)読書案内門倉貴史『中国経済の正体』(2010)リーマンショック後も堅調な中国経済 2010年刊行。 中国がGDPで日本を抜く直前の経済状況を解説している。 2008年のリーマンショック後、世界で信用縮小が進むなか、中国金...
政治

やっぱり良く分からない中国 – 橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』

読書案内橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』(2013)そもそも「中国」ってなに? 2013年刊行。著名な社会学者三人による鼎談。 前半は、社会学者らしく、ヴェーバー流の比較社会学的な見地から、中国社会の特徴を描いている。 社会...
科学・技術

アハ‼とか言っている前に。。。 – 茂木健一郎『クオリア入門』

読書案内茂木健一郎『クオリア入門』(2006)クオリアとは何か?私たちの心の中のすべての表象は、クオリアという単位からできている。 クオリアとは心の中で感じ取ることのできる質感のことだ。心の中で感じ取っている直接的な経験と言い換えてもいい。...
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