名付け – その絶望的な日本の感性。。。#2
高輪ゲートウェイ駅
「高輪ゲートウェイ駅」は、2020年の東京オリンピック開催に向けて新設された山手線の新駅。
山手線に新駅が設置されるのはおよそ半世紀ぶりということもあり、注目を集めた。
JR東日本は2018年、駅名を広く一般から募集する公募を実施。最終的に6万件以上の応募があり、上位の候補は次の通りだった。
1位「高輪」 8,398票
2位「芝浦」 4,265票
3位「芝浜」 3,497票
4位「新品川」 2422票
4位「泉岳寺」 2422票(同数同位)
で。
駅名は、「高輪ゲートウェイ駅」に決定!!🎉🎉🎊🎊
ちなみに「高輪ゲートウェイ」の得票数は36票で130位であった。
どんだけ国民をバカにしてるんだ。。。
この八百長投票に対して、JR東日本は、命名理由を次のように説明している。
JR東日本は「古来より街道が通じ江戸の玄関口「高輪大木戸」(Gateway) として賑わいをみせた地であり、歴史を受け継ぎ今後も交流拠点としての機能を担うことで、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全体の発展につながるようにとの願いを込めて選定した」とコメントしている。
Wikipedia
げーとうぇいは、「玄関口」という意味だそうだ。
しかし、どこに対する玄関口なのか?
山手線は環状線だし、品川周辺なんか、なんもない「どん詰まり」である。
gatewayの意味とは?
JRは、gatewayを「玄関口」としての意味で使っているが、しかし、英英辞典で調べてみると。。。
the opening in a fence, wall etc that can be closed by a gate
Longman Dictionary of Contemporary English
an entrance through a wall, fence, etc. where there is a gate
Cambridge Dictionary
a place through which you have to go to get to a particular area
基本となる意味は、柵や壁によって閉じられた場所へ入るための入り口である。
ちなみに江戸時代の「高輪大木戸」は、関所である。
JR東日本の本音は…
JR東日本は、たかなわげーとうぇい駅周辺を「グローバルゲートウェイ品川」と名付けて再開発を行っている。
なんてことはない、再開発地域での自社利益確保のために、その宣伝として駅名を利用したかっただけ。はじめから国民の意見なんて聞く気はなかったのだ。
それにしても「グローバルゲートウェイ」はさらに意味が分かない。きっと昭和オジサンたちは、「世界への玄関口」ぐらいの意味に思っているのだろう。
英語の意味は、世界への玄関口ではなく、「世界規模の門」だ。ますますどこへの入り口なのかわからない。
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