起業を目指すアメリカの若者、大企業を目指す日本の若者

なぜアメリカの優秀な若者は大企業で働かないのか?

 2017年3月卒業予定の学生を対象に調査した、楽天の「2016年度卒 新卒就職人気企業ランキング」によると、上位の企業は誰もが知る、いわゆる「大企業」がほとんど全てを占めており、前年度にもランクインしているような「安定」した企業がほとんどである。このランキングに表れているように、日本では「安定さ・高給料・好待遇」を求めて大企業に就職したいと望む学生が過半数を占めており、人によっては大企業に採用される・働くことが、人生における勝ち組として捉えられることさえある。

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 ではアメリカでの状況はどうなのか?真逆である。大手経営コンサルティング会社アクセンチュアの調査によると、2015年に卒業したアメリカの学生で大企業にて働きたいと答えたのはたった15%にしか満たない。

 一番人気は中小企業の35%で、政府機関で働きたいと答えたのもたった10%であった。
 また、Glassdoor社が行う従業員自身が投票する「Best place to work(最高の職場)」ランキングにおいて、1位のAirbnbをはじめとして、上位に入った企業の約半数が、ミレニアル世代と同じく、2000年以降にできたスタートアップ企業であった。この事からも、アメリカではスタートアップ企業の台頭が著しく進んでおり、アメリカの若者にとってもスタートアップへの就職が決して珍しい選択肢ではない事がわかる。

Fashionsnap.com

(* `・д・) : これ、前からよく言われてることだけど、こうして改めて数字で見てみるとすごいね。

(=´・ω・) : そうだね。大企業を希望する人がたったの15%、政府機関にいたっては、10%だよ。

 日本なんて、大企業に就職したら勝ち組とか言われる国だよ。小学生に将来なりたい職業は?って聞いたら公務員って答える国だよ。

(* `・д・) : う~ん、何でこんなに違うんだろうね。。。

(=´・ω・) : まぁ、細かい制度的な問題は、挙げようと思えばたくさん挙げられるけど。。。そうだねぇ、日本の場合、社会全体が、総じて保守的で排他的で、多様性を認めなくって、失敗を許容しない、なおかつ、自己責任ですべてを突き放すような。。。そういう性質なんだよ。

(* `・д・) : なんだか、聞いてて、やんなっちゃうな。。。

(=´・ω・) : これじゃ、日本から新しい産業やbusinessが出てくるわけないよね。。。

(* `・д・) : 確かに、今、身の回りで利用してる新しいサービスってほとんどがアメリカから来たものだよねー。

 Smart phone、Amazon、Kindleみたいな電子書籍、iTuneの音楽配信、FacebookとかのSNS、動画共有のYouTube、映画配信のNetflix、Google、Airbnb、cloud storage、crowd funding。。。

 全部アメリカで生まれて、アメリカで成功していったものだよね。

 その間、日本企業は何やってたんだろう。

(=´・ω・) : 何も新しいもの生み出せないから、既存の市場を奪い合って、大企業がますます既得権益化していっただけ。
 大企業は、下請けに丸投げやら出向やらで、下に押し付けるだけ。労働者は派遣を増やして中間をピンはねするだけ。
 そういった仕組みだけが発達しました。めでたしめでたし。

派遣業者数の国際比較
・よくnet上で出回ってる画像(出典不明)↓

派遣事業所数国際比較

・何も生み出さないで、他人の労働からピンはねばっかりやり続けた結果↓

 一人当たりGDP、なんと24位!! (2015)

参考
世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング – 世界経済のネタ帳

(* `・д・) : そんな皮肉言ってないで、もっと希望に燃える話はないの?

(=´・ω・) : そんなんあったら、自分が聞きたいよー