政治 中国の市民社会化はなぜ失敗したのか? – 転換点の2001年を振り返る 2001年、中国の世界貿易機関(WTO)への加盟 1978年、鄧小平の指導のもと、中国は改革開放政策を実施し、市場経済の導入に踏み切った。それ以降、中国は急速な経済成長を遂げ、「世界の工場」としての役割を果たしてきた。 そして、2001年1... 2015.07.11 政治
経済 異質な中国市場 – 門倉貴史『中国経済の正体』 (上海の高層ビル群)読書案内門倉貴史『中国経済の正体』(2010)リーマンショック後も堅調な中国経済 2010年刊行。 中国がGDPで日本を抜く直前の経済状況を解説した一冊。 2008年のリーマンショック以降、世界的に信用収縮が進む中、中国... 2015.07.10 経済
政治 やっぱり良く分からない中国 – 橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』 読書案内橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』(2013)文明的な自然状態——中国 - 混沌の中の秩序 2013年刊行。著名な社会学者3人による鼎談書。中国社会の歴史的・構造的な特質を、比較社会学的な視点から多角的に論じている。 ... 2015.07.09 政治
科学・技術 クオリアと志向性をめぐる考察 – 茂木健一郎『クオリア入門』 読書案内茂木健一郎『クオリア入門 ― 心が脳を感じるとき』(2006)クオリアへの新しいアプローチ ― 反応選択性の再検討私たちの心の中のすべての表象は、クオリアという単位からできている。 意識研究において、クオリアの問題は中心的な位置を占... 2015.07.05 科学・技術
科学・技術 クオリアとは何か? ― 意識の謎に迫る クオリアってなに? クオリアとは、私たちが心の中で感じ取ることができる質感や感覚のことを指します。たとえば、赤い花を見たときの「赤さ」や、美しい音楽を聴いたときの「響きの感じ」など、直接的に経験される心の中の質的な体験です。こうした体験が、... 2015.07.03 科学・技術
科学・技術 脳は変わり続ける——カナリアの歌が教えてくれた神経新生の真実 カナリアの歌から カナリアは、毎年春になると新しい歌を歌うという。 多くの鳥は、一度覚えた鳴き方を一生変えることがない。しかし、カナリアは例外であり、春になるたびに新たな歌を覚え直す。 カナリアの歌は毎年変わり、前年と同じ歌を繰り返すことは... 2015.07.01 科学・技術
経済 ケインズとハイエク——永遠に終わらない対立 ケインズとハイエクの対立の理由 ケインズ(ジョン・メイナード・ケインズ)とハイエク(フリードリヒ・ハイエク)は20世紀の経済学における二大巨頭であり、特に経済政策や政府の役割に関する考え方で大きく対立した。1. 政府の役割に対する考え方の違... 2015.06.30 経済
経済 インフレターゲットとは? インフレ政策目標(インフレターゲット / Inflation Targeting)とは、政府や中央銀行が金融政策によって通貨供給量や市場の流動性を調整し、物価上昇率(インフレ率)をおおむね2%前後の範囲に維持することで、安定的かつ緩やかなイ... 2015.06.23 経済
経済 デフレ脱却のために何が必要か? – 岩田規久男『デフレと超円高』 読書案内岩田規久男『デフレと超円高』(2011)「失われた20年」の理由 日本は1991年のバブル崩壊以降、2009年までの平均成長率が0.7%、失業率が5%台と、長期にわたる経済停滞が続いた。しかしこの間、為替相場は円高・ドル安の傾向を維... 2015.06.22 経済
経済 デフレ / インフレは、貨幣的現象 !? – マネタリズムとは? マネタリズム(Monetarism)とは? マネタリズムとは、経済全体の総需要(有効需要)を決定する最も重要な要因は貨幣供給量であるとする経済理論である。この理論においては、中央銀行による貨幣の供給量や流動性の調整(金融政策)によって、物価... 2015.06.21 経済
経済 為替レートは、何によって決まるのか? – 外国為替相場を動かす要因 為替レートを決める要因とは? 現金を使わず、金融機関を通じて資金のやり取りを行う仕組みを「為替」といいます。特に、国外との取引において異なる通貨を交換する場合は「外国為替(外為)」と呼ばれます。外国為替市場では、通貨と通貨の交換比率である「... 2015.06.20 経済
歴史・文化 ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』に潜む西欧中心主義──正当化される歴史の構図 読書案内ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(1997)環境決定論の罠──ジャレド・ダイアモンドと西欧文明の自己正当化 ジャレド・ダイアモンドは、環境要因を軸に人類史を読み解く壮大な構想を本書で展開している。しかしその歴史観には、深刻な... 2015.06.16 歴史・文化