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スタバでMacbookを使うワケ

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スタバとは何か?

 「スタバ」という名前を聞いたことがあるだろうか。
 スターバックスコーヒーの略称で、シアトル発のコーヒーショップだ。
 日本国内で約2000店舗を展開している。

 Macbookの利用者が多いことでも知られている。

 「スタバでMac開いている意識高い系」とそれを揶揄する「ネット民」との戦いの場でもある。

 古(いにしえ)より続くこの争いは、今でも収束を見せる気配はない。

 なぜ、この不毛な争いは続くのだろうか?

 その理由を人類史に遡って考えてみたい。

スタバとAppleのブランドイメージの合致

 そもそもなぜスタバでMacを使っている人が多いのか?
 その理由はいくつか考えられる。

1. ブランディングの親和性
 Macもスタバも「おしゃれ」「洗練された」イメージを持たれていて、ライフスタイルとして相性がいいと感じる人が多い。Macを使ってスタバで作業すること自体が、ある種のスタイルになっている。

2. クリエイティブ層に人気
 デザイナーやライター、エンジニアなど、Macユーザーが多い職種の人たちが、作業場所としてカフェを選ぶことが多いため、自然とスタバでもMac率が上がる。

3. スタバの雰囲気がMac向き
 静かで電源やWi-Fiがあるスタバは、MacBookの軽さやバッテリーの持ちの良さと相まって、作業場所としてちょうどいい。

4. ミーハー要素
 Mac × スタバはSNS映えもするので、ちょっと「それっぽく見せたい」人たちにも選ばれやすい。

 一言で言えば、ブランディングとして確立しているということだろう。

 「ブランディング」とは、簡単に言うと「イメージづくり」や「印象づけ」のことだ。商品・サービス・企業・人物などが、人々にどんな印象を持ってもらいたいかを考え、それに合った見せ方・伝え方をしていくこと。

スタバとAppleのブランディングについて言えば。。。

  • スタバのブランディング
     「高品質なコーヒー」「おしゃれな空間」「くつろげる場所」というイメージを作るために、店内の雰囲気や音楽、カップのデザインまで工夫している。
  • Apple(Macbook)のブランディング
     「シンプルで洗練されている」「クリエイティブな人が使う」というイメージを持ってもらえるよう、製品のデザインや広告の見せ方が統一されている。

 この両者のブランディングが、消費者の間でうまく合致したことが、スタバにおけるMac率の高さにつながったのだろう。

脳の仕組みとブランディング

 実はブランディングと脳の働きには、深い関係がある。
 人間の脳は、日々膨大な情報を処理してるので、効率よく判断・記憶するためにイメージや印象で物事を整理している。
 ブランディングは、その脳の仕組みに働きかける。

脳の働きとブランディングの主な関係とは。。。

1. 脳は「ラクに覚えたい」
 人の脳は情報の海で疲れやすいので、「このロゴ=安心できる」とか「この色=高級っぽい」みたいに、わかりやすいイメージで記憶しようとする。
 ブランディングでは、この脳の特性を使って「一目で覚えてもらえる」ような見た目・言葉・体験を設計する。

2. 感情のスイッチを押す
 脳には「A10」回路という、感情をつかさどる部分がある。ブランドが感情に訴えるストーリーや体験を作ると、A10を中心とした神経回路が反応して「好き」「信頼できそう」と感じるようになる。

3. 繰り返しで「安心感」が生まれる
 脳は「よく見るもの」「聞き慣れたもの」に対して親しみを感じる性質がある(これを単純接触効果という)。
 ブランディングでは、同じロゴ・カラー・トーンで繰り返し接触させて「信頼感」や「好感」を作る。

4. 「自分ごと」に感じると記憶に残る
 人は自分に関係あることには、より強く注意を向ける。ブランドが「あなたの人生に寄り添う」「利益になる」と感じさせるようなメッセージを発信すると、脳が「これは大事」と判断して記憶に残しやすくなる。

 まとめると、ブランディングは、脳の「感じる・覚える・信じる」の仕組みに働きかける技術の集合体といえる。

 これは、「先入観」や「思い込み」と同じ脳の働きだ。つまり、ブランディングとは、「思い込み」を作り上げる技術だと言える。
 そして、一度出来上がった「思い込み」は、そう簡単なことでは覆らない。

 強固なイメージが形成されると、今度は、それを揶揄するような言説も生まれる。

 「意識高い系とはどんな人か?」と言われて、真っ先に思い浮かぶものが、「スタバでMac開いている人」ということになる。

 結局、どちらも強いブランドイメージに引きずられているのだ。

 日本人はとりわけブランディングに弱い国民だと指摘されることがある。
・クリスマスには、ケーキとケンタッキーフライドチキン。
・バレンタインデーには、チョコレート。
・結婚式には、ウェディングドレス。
 これらすべて、テレビコマーシャル発祥の習慣だ。「現代的」で「おしゃれな」習慣として、メディアが煽ったものだ。

 ドヤ顔でMacをカタカタやっている人も、必死になってネットで嘲笑している人も、ブランドにとらわれやすい自らの性格を表しているに過ぎない。

「スタバでMac開いている意識高い系」対「揶揄するネット民」

 この古の争いにどのようにして終止符を打つか。

 それは、イメージに囚われることなく、その行為が自分自身にとってどのような意味があるのか、その実質を問うことだろう。
 スタバでMacbook開いている人は、それがどれだけ自分の作業に意味があるのかだけを考えればいいし、揶揄している人は、揶揄することが自分にとってなんの意味があるのか、考えてみることだ。

 その行為が、自分にとって実質的な意味があるものだと感じるなら、それを続ければいい。

 そのためには、まずは、イメージに囚われやすい脳の仕組みを自覚することが、大切になってくるだろう。




 ちなみに、以前から、一度、スタバには行ってみたいと思っていた。しかし、自分はDellのノートPCしか持っていなかったため、断念していた。それが、今月、Macbook Airを購入したので、ようやく実現した。

 やはり、スタバは、PC作業には最適な場だと思う。

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