第48回衆議院議員総選挙
10月22日、大型台風が日本列島を直撃するさなか、衆議院議員総選挙の投票が行われた。
今回の選挙の特徴は。。。
・2015年に選挙権年齢が18歳以上に引き上げられて以降、初の衆議院議員総選挙
・19歳、18歳の投票率は、41.51%
・期日前投票を行った人は、2137万人で過去最高(全有権者の20.1%)
選挙結果
選挙結果をざっくりまとめると。。。
・立憲民主党が55議席獲得し、野党第一党に躍進
・希望の党は50議席にとどまり、そのほか野党は、維新11、共産12、社民2議席
これで、去年の参議院選挙に続いて、与党が衆参両院で、3分の2議席を獲得することになった。
選挙結果総括
今回の衆議院議員総選挙、非常にいびつな形で始まった。
・安倍首相は、9月25日、臨時国会開催の冒頭で、解散を表明。本会議に臨まない形での戦後初の総選挙。
・首相が国会での論戦逃れを図った異様な形で始まった総選挙。森友・加計問題棚置き。
一方の野党は、安倍政権の国会軽視を全く批判できず。。。
毎度のことだが、特に今回の野党側の右往左往っぷりは、ホントに酷かった。
・安倍政権への風当たりの強さを好機ととらえた小池百合子は、さっそく新党結成。希望の党を結成、党首就任。おそらく首相の座を目指していたであろう野心むき出し。
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・明確な政策理念も対立軸も生み出せない烏合の衆、民進党は、またも選挙前になって看板の架け替え。前原代表は、小池人気にあやかろうとして、希望の党への「合流」を決定。事実上の民進党解党。
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・保守政党を目指した野望の党、いや、希望の党は、民進党との合流を決めたうえで、リベラル系(よーするに護憲派)の議員の「排除」を宣言。公認認めず。
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・行き場のなくなった護憲派を取りまとめるため、枝野幸男が立憲民主党を結成。理念不在の野党の中で、かえって理念が明確になったため、思いのほか支持を集める。
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・選挙に勝ちさえすればよいという愚にもつかない政治家前原と都政投げ出し、野心むき出しの小池によって、結局最後には、野党は分裂状態、反自民票は割れる結果に。
野党分裂、またしても野党が勝手に自滅する形で、自民有利の選挙戦になった。。。
与党自民党が選挙戦で有利になる条件は非常にはっきりしている。
・野党の分裂(小選挙区制なので、野党が分裂すると与党に有利)
・選挙戦の明確な争点の不在(有権者の選択が、現状維持へと流れやすい)
以上の条件すべてを満たす選挙戦となり、結果として自民党の歴史的圧勝。衆参両院で3分の2議席獲得という、もう挙国一致体制ともいうべき政権を築いた。憲法改正も現実味を帯びてきた。