相場格言集
今ではネットやスマホから株の売買が簡単に出来るようになりました。新たに株式投資を始めた人も多いと思います。
相場には、多くの格言が伝わっています。中には江戸時代の米相場から伝わっているような非常に古いものもあります。
このような古くからの知恵は、決して侮れるものではなく、今の株式相場においても十分通用するものも多くあります。今回は、株式投資初心者にも分かりやすく、すぐに役立ちそうな相場格言を紹介します。
食べ過ぎが体に良くないのと同じように、株の売買においても、一度に多額の資金を動かすのは非常に危険。一度に多額の取引をするべきではなく、売りの場合でも買いの場合でも、いくらかの余裕を残して取引するべきということ。全力勝負をするような取引は、投資ではなくただの賭け事と同じ。株取引の基本中の基本。
株価の先行きは、誰も完全に予想できるものではないので、同じ銘柄の売買でも、細かく何度かに分けて売買した方がよいということ。そうすれば、平均価格を売りの時は高く、買いの時は低く抑えることができる。
これも株取引の基本中の基本。
同じような格言に、「売り買いを一度にするは無分別」というのもある。
人間、どうしても欲があるので、最安値や最高値での取引を狙おうとしてしまう。しかし、それが当たれば誰も苦労しない。最安値や最高値を狙って売買時を逃すよりも、適度な値で売買した方が確実に利益を確保できるということ。
株取引初心者には特に重要な格言。
会社の業績を反映して株価が上昇傾向にあるときは、多少の悪材料があって一時的に値が下がったとしても「買い」。逆に業績が悪く株価が長期的に下落傾向にあるときは、好材料があってもそのときは、「売り」。
つまり、一時的なものに惑わされず、長期的な視点が重要ということ。
売りの判断は迅速に。買うときは、慌てずにまずは銘柄を良く調べて、買い時をじっくりと見極めてから買った方がよい。
株というの上昇期間は非常に短いが、下げて停滞する期間は長いという経験則から。
ただ、私が急落時に慌てて損切りすると、大体翌日には値を戻している。なぜ。。。?
情報というのは公開されたら、その時点でその価値がなくなるということ。インサイダー最強という意味。
押し目とは一時的な株価の値下がりのこと。押し目を待って買おうとする時に限って、押し目はやってこない。株価の予想など当てにならないということ。
「押し目待ちに押し目なし」の対になる格言。吹き値とは一時的な株価の値上がりのこと。吹き値を待って売ろうとするときに限って、吹き値はやってこない。やっぱり、株価の予想など当てにならない。
値下がりの予想もダメ。値上がりの予想もダメ。もう、全部ダメ。。。
もうそろそろかな、と思っているとまだで、まだかな、と思っているともう過ぎている。そろそろ期待値と思っていても、その予想は簡単には当たらない。
もう、どう予想してもダメ。何やってもダメ。ダメなものはダメ。
株価は一時的な乱高下をすることがあっても、長期的には元の値段に戻っていく。つまり、株価には適正価格があり、長期的にはそれに収斂していくということ。ただし、何が適正価格なのか誰も知らない。
深いっ!深すぎる!深すぎて色んな意味に解釈できる哲学的格言。
一般的な捉え方では、株式投資では、銘柄の研究よりも売買時期を見極めることの方が重要という意味。
企業価値の分析より、チャートなどに基づいたテクニカル分析の方が重要と解釈することもできれば、さらに広い意味で捉えて、市場環境や政治状況など、社会全体を考えて投資時期を見極めろという意味にもなる。
さらには、株を買うということは、その会社の将来性を買うことだ、というありがたい教えにもなる。
そう、株の適正価格を考える時、株もお前の適正価格を考えているのだ。
さしてゴロが良いわけでもないのに、非常に有名な格言。人と同じことをしても利益は少ない。相場の動きとは逆の売買をすることを逆張りというが、大きな利益を得るためには時には逆張りも重要。
ケインズは、株式投資は美人の人気投票と言ったが、それとは真逆の教え。
株価が予想より値下がりした場合は、値が回復するのを待つより、早めに見切りをつけて損切りをした方がよいということ。しかし、そういうのに限って値を戻すのが早い。
利食いとは利益を確定すること。利確も同じ。利確してしまえば、あとは何も心配することはない。ただし、後悔することはある。
相場の読みが難しいときは、無理をせずに相場から一時的に手を引くことも重要。もう毎日値動きが気になってしまったら、早めに精神科に行くのが良い。
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