アメリカで電子書籍端末Kindleが発売され、電子書籍が話題になったのが2007年。
2年後の2009年には、日本国内でも販売が開始。だが、日本語には対応しておらず、電子書籍もアメリカのAmazonから洋書のみが購入可能だった。
Amazonの参入を受けて日本の電子書籍市場がにわかに活気づき、日本でも電子書籍の時代が来ると騒がれていたのが2010年頃。
そして、日本のAmazonで日本語対応のKindle、及び日本語の電子書籍の発売が開始されたのが2012年。
で。
現在、2015年。さっぱり電子書籍が広まる様子がない。。。
電子書籍の数も少なく、値段も高いままだ。
私自身は、完全な電子書籍肯定派だ。蔵書はなるべく電子化しようと思っているし、書籍は今後できる限り電子書籍で買おうと考えている。
しかし、さっぱり流行らない。。。これだと怖くて電子書籍が買えない。というのも、電子書籍は、配信している企業が事業撤退したり、倒産したりすると、今まで購入したものが閲覧できなくなる可能性があるからだ。
電子書籍は、閲覧権を購入しているという形になっている。それは、platformを提供する企業に作った自分のaccountに紐付けられている。
ってことはだ。つまり、そのAmazonなり、Appleなり、platformを提供している会社がつぶれたら、それと一緒に自分の閲覧権も消えてなくなるということだ。
もちろん、今のところ、これはただの杞憂だと思う(ただし、楽天のKoboは例外)。これを心配するのは、銀行が潰れるのを心配して、預金できなくなるのと同じだろう。AmazonやAppleのような企業が倒産するとは、とてもではないが思えない(ただし、楽天のKoboは例外)。
銀行が潰れても、預金を保護する仕組みがあるように、電子書籍の場合も企業が倒産した際には、閲覧権を別の会社が引き継ぐなどして、保護されるのではないかと思う。ただし、楽天のKoboは、事業撤退したらどーなるか分からない((( ;゚Д゚))ガクガク))。
では、日本で本当に電子書籍の時代は来るのだろうか。いろいろと疑問に感じるので、電子書籍推進派と電子書籍懐疑派の本をそれぞれ読んでみた。
まずは、推進派の本。
読書案内 [adcode] 佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』(2010) [adcode] 電子書籍脅威論のウソ 2010年刊行。 2009年10月にKindleが日本に初上陸し、2010年は日本の電子書籍元年[…]
そして、懐疑派の本。
[adcode] 書評(残念な本) 山田順『出版大崩壊』(2011) [adcode] 根拠のない電子書籍懐疑論 2011年に刊行の本。 前年の2010年は、「日本の電子書籍元年」になると騒がれていた。だが[…]
電子書籍は携帯性に優れている。どこにでも気楽に持ち運べることが、多くの利用者に支持されている。だが、電子書籍でもっと注目されていいと思うのは、その検索機能だ。書籍内をいろいろと検索していると、今まで気づかなかった繋がりにまで目が行くことがある。
電子書籍は今までになかった新しい読み方を可能にしてくれる。すくなくともそうした可能性を様々に秘めている。電子書籍がさらに広がっていく未来を期待したい。
会社が潰れて自分の閲覧権ごと消失してしまわないためにも。。。💦