【バイトテロまとめ】頻発する従業員による炎上動画

バイトテロ一覧

今年に入ってから、度々、話題となっている「バイトテロ」。

飲食店などで働くバイト従業員が、悪ふざけで、店舗内で撮影した不適切動画(画像)をSNS上に投稿して炎上する騒ぎを「バイトテロ」と呼ぶらしい。

最近、炎上したもの一覧がこちら↓

・くら寿司店員、生魚を一度、ゴミ箱に入れ、それをまな板に戻す。
・すき屋店員、氷を床に投げて遊ぶ。お玉を股間に当てる。
・ビックエコー店員、唐揚げを床に押し当ててから調理。
・セブンイレブン店員、おでんのしらたきを口に含んで悪ふざけ。
・セブンイレブン店員(別の店舗)、おでんの具を口に入れてから吐き出して、鍋に戻す。
・ファミリーマート店員、商品を舐めてから袋詰め。
・大戸屋店員、下半身裸になり、局部をお盆で隠す。

まぁ、確かにこれはヒドイ。。。
こうした店舗では、従業員の教育や管理は一体、どーなっているんだ?
特に飲食を扱っている店舗で、こうした不衛生行為を見せられてしまうともう二度と行かないという気になってしまう。

責任の所在はどこか?

アルバイト店員による相次ぐ不適切動画の炎上騒ぎ。

今年2月頃からの一連のバイトテロ騒動のきっかけともなったくら寿司は、売上と客入りが大幅に減少、株価も下落し、損害額が莫大になった。
くら寿司は謝罪に追い込まれ、当該従業員を法的に損害賠償請求することも検討していると発表した。

こうしたくら寿司の対応を非常に評価する声が、ネット上には大量に溢れかえっている。
だが、この問題、騒ぎを起こしたバイト店員をただ処罰すればいい、というものではない。

企業の提灯記事ばかり掲載しているニュースサイトやら、広告代理店が裏で絡んでそうな大手まとめサイトやらが、必死でバイト店員叩きを行っている。
だが、それは、歪な正義感で、犯人を晒上げているだけだ。処罰感情を満足させて終わり。結局は、企業の利益を代弁するだけで、問題の解決にはなんら貢献しない。ほんと、ネットの世論や議論ってのは、胡散臭い。

見ていてうんざりするような意見や議論ばかりなので、ちょっと論点を整理してみよう。

まず、多発するバイトテロの原因や背景はまとめてみると、だいたい3つに絞ることができるんじゃないかな。

1)社会的責任に対する自覚のない幼稚な精神のままの若者
2)現場作業をバイトに依存しすぎる企業の労働環境
3)不適切動画を探し出してきては、炎上させて悦に入るネットユーザー

1)は直接的な原因、2)が本質的な原因、問題を現代特有の劇場型にして、社会的な影響を拡大させているのが3)といったところだろう。

騒ぎのきっかけとなった従業員に対して解雇や減給といった処罰をするのは、企業が取る最初の対応としては正しいかもしれない。しかし、これは問題の本質的な解決ではない。

ましてや、くら寿司が検討していると発表したような、従業員に対する損害賠償というのは、全くの筋違いだ。

労使関係には、企業側に「報償責任」という原則がある。

従業員が起こした問題に関して、まず第一義的には企業にその責任がある。

【参考記事】

オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」

黒葛原歩 次々に事例が出てきており逐一紹介することはできないが、その内容はおおむね、「アルバイトが仕事中に撮影した動画…

その責任を認めないまま、従業員に賠償請求を行うというのは、企業の責任を従業員に転嫁しているだけだ。

そもそも、くら寿司は、問題の動画が撮影された際は、バイト従業員しかいなかったため、事態を把握できていなかったと説明していた。
個人的には、こちらの事実の方に驚いた。チェーン店やフランチャイズの飲食店なんて、半調理済みの料理をバイト店員が仕上げて出しているだけだ。

えぇ、それは分かってます。
だが。。。

調理場に、少なくとも一人ぐらいは責任者がいるでしょう、ふつう!

実際の調理をアルバイトに丸投げしていたとしても、料理を客に提供するのだから、少なくとも現場を管理監督する人物はいるだろうと、ひじょーに、かすかではあっても期待していたんだが。。。

調理現場にはアルバイト店員しかいないのだ!!(まぁそーかなぁとは思ってはいたが)

アルバイト店員に現場丸投げ。それを管理監督する正社員の責任者は誰一人いない。それでいて企業は、問題が起きれば、現場の全責任をアルバイトに負わせようとしている。管理者責任はどこへいったんだ!?

一方、優等生的な対応をしたのは、大戸屋だ。全店舗を一日休業し、その日を従業員の再教育に当てるとした。くら寿司の対応に比べれば、いくらかマシだが、それでも本質的な対応策ではない。問題の原因が従業員の態度、姿勢にしかないと思っている点で、くら寿司と変わらない。

問題の本質を隠蔽するネット議論

議論が問題の本質に及ばず、現場の従業員叩きに終始してしまうのは、報道やネット上の議論が偏向しているからじゃないだろうか?
ネット上では、SNSに投稿された不適切動画を探し回っては、あえて拡散させて、個人叩きをする人たちがいる。こういった人たちをネット上では「修羅の民」というらしい(しかし、これ、すごい言葉だな)。

「バイトテロ」といった問題は、こうした呼び名が与えられる前からずっと存在していた。しかし、この問題を劇場型の見せ物にして、より大きな社会問題にしている原因は彼らだ。

彼らにとっても問題は、従業員個人にしかないと思っている。というより、問題の所在など、彼らにとってどうでもいいことなのかもしれない。独善的な正義感に酔って、個人叩きを行っているだけなのだから。
それがさらに炎上して、マスメディアを巻き込んだ劇場型になればより面白い、そんな感覚だろう。中には、個人情報を特定して、それをネット上で拡散させているものまでいる。彼らのやっていることは、正義でも何でもない。

じゃぁ、バイトテロは、何がほんとうの問題なのか?
次にそれを考えてみたい。

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