テクニカル分析とは?
テクニカル分析(テクニカルぶんせき、英: technical analysis)とは、主に株式・商品取引・為替等の取引市場で、将来の取引価格の変化を過去に発生した価格や出来高等の取引実績の時系列パターンから予想・分析しようとする手法である。
テクニカル分析 – Wikipedia
テクニカル分析には、これまでに様々な分析手法が開発され、今ではComputer Programによって解析も自動化されるようになった。
手法はますます複雑になっているが、基本としての考え方は何も変わっていない。
初心者はまず、その根底にある考え方を知っておくことが大事だ。膨大な数値に埋もれて、枝葉末葉の技術論と格闘する前に、テクニカル分析全般に共通する基本的な考え方を知っておこう。
テクニカル分析が前提として仮定しているもの
テクニカル分析の特徴は主に二つ上げられる。
・過去の株価のデータから帰納法的な手続きによって値動きを類型化する。
具体的に見ていくと。。。
一つ目は、テクニカル分析では、すべての情報の価値は、株価にすでに織り込まれているという前提で行われるということ。市場参加者の間ではそれぞれ情報格差が存在するが、すべての情報の価値は、最終的に株価に反映されるので、株価だけを分析対象とすればよいと考える。なのでチャート以外の情報は分析の対象としない。
そして二つ目は、過去の株価のデータから帰納法的な手続きによって値動きのパターンを導く方法論だということ。したがって、過去の株価のデータがないもの(新規上場株など)は分析できないということになる。
この前提の下で、さまざまな分析手法や計算式が開発されているのだが、どのテクニカル分析が有効かということ以前に、この前提そのものを疑ってしまうとテクニカル分析そのものが成り立たなくなる。
テクニカル分析は、過去のデータから帰納法的に値動きを類型化して、未来を予測する。したがって、これから起きる「未来の出来事」について、以下のことが前提となっている。
・これから起きる出来事は、過去に起きた事例の類型に当てはめることができる。
これは裏を返すと。。。
・過去の類型に当てはまらない特異的な出来事は存在しない。
ということでもある。そのため、テクニカル分析は、突発的な事例や市場の急激な変化の分析や予測に非常に弱いと言われている。そもそもこうした状況を前提としていないのだから当たり前だ。
結局、テクニカル分析が行っていることを一言で言うと、過去の事例から見た「確からしさ」を確率論的に推測するということになる。そして、この「確からしさ」の基準は、「変数」をどこに取るかという点で、非常に曖昧で主観的、作為的だ。
未来の予測ではなく期待値の予測
社会状況や経済環境が大きく変化している中では、テクニカル分析はあまり有効でないと言われる。 市場環境そのものが大きく変化している時は、過去の値動きに従わない銘柄が往々にしてでてくるからだ。
結局、未来の出来事なんて誰も予想できない。しょーがないので、「出来事の起こりやすさ」を確率論的に推測して見るだけだ。
こうしたことを考えると、過去の膨大な数字を追いかけて、「未来の出来事」を予測するよりも、経済ニュースを聞いて、ファンダメンタルを分析し、「企業の期待値」を予測した方が、まだ面白いと思う。
個人的にはテクニカル分析に対しては懐疑的なので、ほんの参考程度に留めている。そもそも数字が苦手でついていけない。テクニカル分析は、よほど数字大好きというような数学マニアか、Computer Programの得意な人でなければ、続かないんじゃないだろうか。
まぁ、人それぞれだと思うが、すべてに共通して言えることは、株価の予測なんてそうそう当たらんっ!ということだ。当たってりゃ、誰も苦労せんわ。。。