ワイモバイルに騙されたワイ
PCデポが、高齢者を誤認誘導することで、高額契約を結ばせていることが明らかになり問題となっている。
しかし、これって、高齢者の問題だけなんだろうか?
これ、自分も思い当たることがある。
Y!mobileでポケットWifiを契約した際のことだ。
もともとEmobileでポケットWifiの契約していたのが、いつの間にやらEmobileが買収されて会社がY!mobileに変わってた。
たまたま、その時期に使う機会が減ってきていたので、これを機に解約しようと思って店舗に行ったら、店員のおねーちゃんに口説き落とされてしまった。
おねーちゃん曰く、
今より月々負担、安くなります。
解約料と新規プランの手続き料、免除します!
8000円分の商品券つけますっ!
最新のモバイルルーター無料ですっ!!
速度も断然、速くなりまぁすっ!!!
しかもっ!!容量無制限ですぅ~っっ!!!!
ワイ、解約に来たのに。。。
月々の負担が若干安くなって、乗り換えの際の費用が一切かからず、8000円分の商品券付き。。。まぁいいか。と思って結局、契約してしまった。
その際、気になったのが、やっぱり解約料についてと速度制限についてだ。この点に関しては、散々質問した。
2年縛りで、更新月以外の解約には1万円の解約料がかかること、速度制限に関しては一切なしという説明だった。
月7G越えると速度制限がかかるが、これは無料で何回でも解除できるので、実質的に無制限です、と言われた。この7G以降の制限解除に関しては、しつこいぐらい聞いた。
解約の条件に関しては、各社横並びだから仕方ないと思ってあきらめた。
しかし、使い始めて3ヶ月ぐらいたったとき、がっつり速度制限がかかってしまった。なんで?と思って同じ店舗に行って聞いてみることにした。
そしたら、なんと!
3日で1Gの容量制限があるのだそうだ!
契約の際、そんな説明は一切受けなかった。。。
容量無制限というから契約したんだよ!とお店の窓口で散々問い詰めたが、対応してくれたお兄ちゃんは、Softbankの方針が変わって、うんちゃらかんちゃら、と要領を得ない説明。。。
じゃぁ解約してくれって言ったら、違約金がうんちゃらかんちゃら、契約書にあるからムリでうんぬん、と断られてしまった。
もう店員さんを責め立てるのかわいそうになって、引き下がって帰ってきてしまった。
家に帰って契約書を引っ張り出して隅々まで読んでみると、これがなんと、ちっちゃく書いてあるではないかっ!なんじゃこりゃ!
他の文字より半分以下の大きさの文字で、ごちゃごちゃと長文が書いてあり、その中の一文に「ご利用料金プランの月間データ量に対する通信速度制限とは別途、通信速度の制御を実施する場合があります。」とある。
「場合がある」ってなにこれ?必ずしも実施するわけではないから、説明しなくても良かったということなのだろうか。
再度、店舗に行ったが、やっぱり解約料を払わないと解約はムリということだった。店員さんもすごい困った顔して、「確かに最近、同様の内容の苦情、たくさん来てるんです。本部のカスタマーセンターでそういった内容の苦情を今受け付けてるので、そちらで相談していただくほかないです」
なんだか、釈然としないが、もうあきらめて使い続けることにした。しかし、その時点で1年半以上も契約期間が残っている。
で。
今でも使い続けている。。。
だが、これがホント使いづらい。
まず、速度が以前のものより遅くなった。とくに夜7時ぐらいから深夜12時までの混雑時間帯は、遅すぎて、まともに使えない。
7G超えたあとの、制限解除も時間がかかる。5分待たなければいけないのはデフォ設定だ。
そして、制限解除の画面につながるまでに時間がかかるときがある。酷い時は20分ぐらい待たされる。最悪のときは、つながりもしない。
しょうがないから、電話してみる。
で。
カスタマーセンター、どんだけかけてもつながりませんっ!(プッシュダイヤルさんざん押させた挙句に、つながらない電話をひたすら待たされる。もちろん通話料自分持ちで。)
ほんと、もう更新月来たら、絶対更新しない。とんでもないものを契約してしまった。
その後、しばらくしたら、直近3日間の容量制限に関して、Net上のあちこちで問題になっているのを見かけるようになった。Y!mobileに限らず、どこも横並びで同じことをやっていたのだ。
そして、今では直近3日間の容量制限については、あらかじめ説明するようになったみたいだ。
他人事ではないPCデポ炎上事件
PCやスマホ、Net回線関連は、今や、めちゃくちゃ複雑な利用規約と契約内容になっていて、Netに詳しい人でも結構騙されている。
今回、PCデポが炎上したが、それは高齢者を狙い撃ちにしていたという悪質さと、度を越えた料金設定だったからだ。だが、ここまで炎上した背景には、やっぱり、他人事ではない、という感覚を高齢者に限らず多くの消費者が持っていたからだろう。
PCデポは度を越しているが、これをもう少し穏健にしたような内容なら、至る所にありふれている。
前回、紹介した東洋経済の記事でも指摘するように、PC関連や通信回線に関しては、契約内容が年々複雑化し、2年縛りや解約料など、消費者に不利な契約内容が一般化していった。
今や通信環境は生活に必須なインフラの一部だ。消費者が、利用せざるを得ないという状況の足元をみて、業界全体でカルテル紛いのことを行って、不当に高額な支払いを要求されている。。。こういった業界全体に対する不信感が、多くの消費者の間に鬱積していたのだと思う。
それが、今回の件を機に爆発した、ということではないだろうか。
(最近になって、ようやく総務省が是正勧告をちらほらと出し始めているが、業界には自浄作用はなさそうだし、業界との癒着がある官僚や政治家がどこまで本気で改善できるのかも良く分からない。)
先の東洋経済の記事は、次のように指摘している。
問題の根っこにあるのは、サービスという目に見えにくい商品にさまざまな要素を混ぜ込んで誤認を誘い、契約期間の長さでコスト回収を行う手法が、業界の中で広く根付いて、売り上げを上げる方法として成熟してきていることにある。
PCデポの問題は、他人事ではない。高齢の親の買い物には、こどもがちゃんとついて行ってやらなきゃならない。
なにか契約を結ぶときは、細かい点まですべて確認を怠ってはならない。
日本では、明らかに消費者保護の制度が遅れている。政治家がまともに仕事しない国は、こうしてどんどん被害者と悪徳業者を増やしていくことになるのだ。
ほんと、買い物ひとつするのもめんどくさい世の中になった。
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