廃品回収車・騒音問題まとめ
異質な国、日本の姿
廃品回収車、竿竹屋、灯油売り、焼き芋屋。。。等々。
日本では、このような数々の巡回販売業者が、住宅街を拡声機で騒音をまき散らしながら、営業することがごく普通に行われている。
世界的に見ても異常な光景で、日本の住環境の異質さが際立っている。住みよい街、暮らしやすい地域というものからは、程遠い日本の姿がある。
[adcode] 生活音以外の騒音が溢れる国 街中には、さまざまな音が溢れている。 近隣から発生する生活音、工事現場から生じる作業音、交通に伴う振動音など。。。 これらの音も規制値を越えた音量が生じれば、「騒音公害」と呼ぶこ[…]
廃品回収車のうろつく異常な街
特に悪質かつ、騒音の酷いものが、廃品回収車だ。私の住む地域では、平日週末全く関係なしに、早い時には、朝8時から、遅い時には夕方6時ごろまで、連日何台もの廃品回収車が回ってくる。
[adcode] 騒音を撒き散らす廃品回収車 大音量を撒き散らして毎日のようにやってくる廃品回収車。 「いらなぐなっだぁー、でぇーぞーこぉ、えぁこぉん…」とおっさんの濁声から「こひぃらふぁ、ふぁいひぃんくわいしゅ~し[…]
いびつな日本の条例
この状況を異常だと感じない住民が大多数だというのだから、あきれるほかない。廃品回収車をはじめとした巡回販売は、日本の民度の低さの現れ以外の何物でもないだろう。
そもそもおかしなことに、日本の法律、条例では、住民の生活環境を守ることよりも、業者の営利活動の方が優先されているのだ。
[adcode] 拡声機営業の許される国 廃品回収車、竿竹屋、灯油の巡回販売、焼き芋屋。。。 住宅街の中を拡声機を積んだトラックやワゴン車がウロウロと徐行運転しながら徘徊して廻る姿は、日本では見慣れた光景だ。 日本で[…]
議員に問い合わせて法律上の問題を考えてみた
これだけ異常な騒音を野放し、何の対策も取ろうとしない行政と議会。さらには、あまりにずさんな条例でおざなりにしている状況に腹が立って、地元の都議会、区議会議員数名にこの問題に対して問い合わせてみた。
[adcode] 野放しにされる拡声機の商業利用 住宅地を走り回る廃品回収車や灯油の巡回販売、焼き芋屋やら、竿竹屋。。。 住宅地域において拡声機やスピーカーなどを使用することは、明らかに異常な行為だ。しかし、日本では[…]
[adcode] 前回の記事に引き続き、拡声機の商業利用に法的規制をかける上で、政治的あるいは法律的に問題になりそうな点の検討第2回目。 今回は、法的規制を行った際の消費者への影響を考えてみたい。 需要を守るべきか、公共性を[…]
犯罪の温床となっている巡回販売
廃品回収車に関する問題をいろいろと調べていくうち、廃品回収車や竿竹屋など、巡回販売を行う業者による犯罪が多発していることを知った。
その犯罪も非常に多岐に亘っていて、恐喝から詐欺、不法投棄など極めて悪質なものも多いことが分かってきた。
[adcode] ようやく始まった環境省による廃品回収業者指導 平成22年11月、ようやく環境省が、近年、詐欺や恐喝行為により社会問題化している廃品回収業者に対して対策を行い始めた。以下は、11月15日付けの時事通信の記事。[…]
規制の対象とすべき巡回販売
騒音の防止という住環境の観点からだけではなく、防犯と地域の治安という点からも巡回販売は、全面的に禁止する必要があるだろう。
[adcode] 犯罪の温床となる巡回販売 前回の記事で地域に対して責任を持たない巡回販売が悪質化、犯罪化しやすいことを指摘した。今回はその2回目。 廃品回収車、竿竹屋、焼き芋等その他食品販売、こうした不特定地域を巡[…]
悪質な業者には、110番を!
近年、廃品回収車による騒音に関して、役所への苦情が増大したことを受けて、警察も通報があれば出動するようになっている。110番通報をすれば、たとえ騒音被害だけの場合でも、警察は対応している。
根本的な解決にはならないが、対処療法として、騒音業者を回って来なくするためには、地道に通報することも一つの方法かもしれない。都内のいくつかの地域において実際、住民から警察へ通報が増えたことがきっかけで、警察の取締りが増え、業者が近寄らなくなったところがあるようだ。
警視庁には、110番のほかにも相談用の回線#9110が設けられている。そこで、業者による騒音の取り締まりを要望するのも一つの手だろう。
・実際に110番にかけてみた際の様子
[adcode] 廃品回収車の騒音に関して、中野区に問い合わせてみた。生活環境分野環境公害担当の方のお話では、廃品回収車による騒音に関しての苦情は非常に多いらしく、毎年100件を超える苦情が区に寄せられるらしい。そこで区の方でも取[…]
住民一人一人の意識と行動が重要
巡回販売は、悪質な業者の温床であり、訪問販売と同じ悪徳商法の一つだ。このような犯罪の温床である巡回販売が、ごく普通に住宅街を回っているという光景が如何に異常なものか、いい加減気付くべき時だ。巡回販売は、地域社会の安全と住み良い環境を破壊する以外の何者でもない。
ここで言う被害とは、直接的な金銭的被害だけを言うのではない。地域の安全性や風紀、景観、そういった地域的価値の毀損も含んでいる。特に、廃品回収車の拡声機で問題になっている騒音についても、立派な被害の一つだ。拡声機によって騒音を撒き散らしているという観点から考えても、地域公共性を破壊する社会悪の一つだ。
これ以上、犯罪と騒音を助長しないためにも、巡回販売に対して住民が明確に拒否の意思表示をすることが重要だろう。
まずは、一人一人が巡回販売の利用を止めること。そして万が一、利用して被害にあった場合も、それがたとえ微細な被害であっても泣き寝入りせず、警察に相談し、さらには国民生活センターや地域自治体に被害報告をすることだ。結局は、住民一人一人がそういった行動をとることが、最大の抑止効果なのだ。