絶賛炎上中 楽天AI
楽天グループは、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「GENIAC」プロジェクトの一環として、国内最大規模のAIモデル「Rakuten AI 3.0」の提供を開始した。Apache 2.0ライセンスで無償公開される。
Impress Watch 2026年3月17日
日本語性能を強化しているのが特徴の大規模言語モデル(LLM)。日本固有の文化的知識や歴史、大学院レベルの推論、競技数学、指示遵守能力などに関する複数の日本語ベンチマークでは、いずれもgpt-4oなどに比べて高い性能を発揮している。
私たちは普段、「AIは中立で客観的だ」と思い込みがちだ。だが実際には、AIは必ず何らかの制約の中で動いている。企業の方針、法規制、国際関係、そして何より危機回避。
その結果、出来上がるのは、事実の全体像ではなく、無難に修正された現実だ。
もちろん、それが悪いとは一概には言えない。
不用意な情報が拡散されるよりは、慎重である方がいい場面もあるだろう。
だが同時に、こうも思うのだ。
「語られないこと」こそが、その社会の輪郭を浮かび上がらせるのではないか、と。
そこで、だ。
現在、何かと炎上騒ぎになっている「楽天AI」に次の質問をしてみた。
天安門事件について教えてください。特に被害者数について詳しく教えてください。
まず、天安門事件の概要と「被害者数」がなぜ幅が出るのかを、信頼できる一次・二次資料に当たりながら整理します。天安門事件(1989年の民主化運動と、その武力鎮圧)での被害者数(死者数)は、いまも「確定値」がありません。理由は、当局が詳細な検証可能データを公開していないこと、現場が広場“だけ”ではなく北京の広い範囲(特に幹線道路など)に及んだこと、そして「その場で死亡」「搬送後に死亡」「後日の処刑・拘束中の死亡」など“どこまでを含めるか”で集計が変わるためです。(🔗 amnesty.org)
被害者数(死者数)の代表的な推計レンジ中国当局の公式発表(1989年6月末の報告):死者は「200人以上(学生36人を含む)」、負傷者は「3,000人以上」などとされています。(🔗 amnesty.org)
国際人権団体などの見立て(幅あり):死者は数百〜数千とされることが多く、正確な数は不明だが公式発表は過小の可能性が高い、という整理が一般的です。(🔗 amnesty.org)
英国外交公電(機密解除文書に基づく報道):民間人の死者が「最低1万人」という推定が記された、という報道があります(ただし“推定”であり、情報源の性質上、検証の難しさも残ります)。(🔗 axios.com)
「数字が割れる」ポイント(ここが一番重要)場所の問題:死亡の多くが「天安門広場そのもの」だけでなく、北京の複数地点(進軍ルートや衝突地点)で起きたとされ、どこまでを“天安門事件の死者”に含めるかで差が出ます。(🔗 en.wikipedia.org)
対象の問題:デモ参加者だけでなく、通行人、救護にあたった人、兵士側の死者も含むのか、という定義で変わります。(🔗 amnesty.org)
時点の問題:6月3〜4日の夜の死者だけか、その後の弾圧(逮捕・裁判・処刑など)まで含めるかで、被害者数の意味が変わります。(🔗 amnesty.org)
ここまでを踏まえると、「公式発表(200人超)」〜「数百〜数千」〜「1万人規模という推定」まで幅があり、どれか1つが“確定”として合意されている状況ではありません。(🔗 amnesty.org)
被害者数について、もう少し踏み込むなら「その場の死者(6/3〜6/4)」に絞った推計を知りたいですか、それとも「その後の弾圧も含めた被害(逮捕・処刑など)」まで含めた人数感を知りたいですか?
なるほど。穏当な回答だ。
少なくとも中国共産党のプロパガンダ的な説明は、排除しているようだ。
続けて次の質問。
天安門事件が中国のその後の政治に与えた影響について教えてください。
最新の研究や公式文書の整理を確認して、政治への影響を正確にまとめます。天安門事件が中国のその後の政治に与えた影響は、一言でいうと「政治の引き締め(党の統制強化)と、経済成長による正統性の再構築がセットになった転換点」です。(🔗 wilsoncenter.org)
主な影響は大きく5つあります。
1) 政治改革の流れが止まり、「安定最優先」が国家目標になった
1980年代に議論されていた政治改革(党・国家機構の改革、統治の制度化など)の流れは、弾圧後に大きく後退し、以後は社会の安定維持が最優先という発想が強まりました。(🔗 wilsoncenter.org)
2) 「経済は伸ばすが、政治は開かない」という統治モデルが固まった
弾圧後の中国は、政治的自由化よりも経済成長を前面に出し、生活水準の向上を通じて統治の正統性を支える方向に傾きました。(🔗 wilsoncenter.org)
この構図は「豊かさや日常の自由は拡大する一方で、党の権力に公然と挑戦する政治活動は許さない」という形で説明されることがあります。(🔗 cfr.org)
3) 国内治安・監視・検閲の強化(“安定維持”体制の拡大)
事件後、抗議や組織化を未然に防ぐための国内治安体制が重視され、メディア統制や(後には)インターネット統制の強化へとつながっていきました。(🔗 uscc.gov)
4) 党内政治の帰結:指導者の更迭と「強硬対応が正当化されやすい」前例
運動への対応をめぐる党内対立の末、改革派の趙紫陽が失脚し、その後の政治環境では「体制への挑戦には強硬に対処する」という前例が残りました。(🔗 en.wikipedia.org)
5) 正統性の補強としてのナショナリズム/愛国教育の強化
事件後の統治では、党の正統性を支える要素としてナショナリズムや愛国教育がより重視された、という分析があります。(🔗 erenow.org)
まとめると、天安門事件は「民主化要求をどう制度に取り込むか」という可能性を狭め、代わりに成長と統制の組み合わせ(経済の加速+政治の引き締め)を長期路線として固定化させた、というのが多くの研究・論考に共通する見取り図です。(🔗 wilsoncenter.org)
この「影響」をもう少し深掘りするなら、党の統治の変化として知りたいのは、検閲・監視などの統制強化の部分ですか、それとも経済成長を正統性にする統治モデルの部分ですか?
一応、妥当な回答で、DeepSeekのような政治的検閲はなさそうだ。
楽天の隠蔽体質
そもそも、こんな質問を投げたのは、楽天AIに対して、現在、多くの利用者から不信感が沸き起こっているからだ。
楽天AIの開発には公金が投入されているにもかかわらず、その開発の背景はあまりにも見えにくかった。どのような設計思想で、どのような制約のもとに作られているのか——その説明が十分に開かれているとは言えない。
楽天側の隠蔽体質のために、一部ネットでは、中国への資金供与、情報提供が疑われる事態になってしまった。
Grokでその経緯をまとめてみた。
楽天AI(Rakuten AI 3.0)が「危険」とネットで噂されるようになった経緯は、以下の通りです。
すべて2026年3月17日の発表当日に始まった急速な炎上で、12時間以内に核心が暴かれたのがきっかけです。以下に時系列で整理します。
1. 2026年3月17日:楽天が大々的に発表
「日本最大級の日本語特化LLM」「オープンソースコミュニティの最良モデルを基に、楽天独自のバイリンガルデータで開発」と強調。
Hugging FaceでApache 2.0ライセンスで無償公開(商用OK)。
経済産業省・NEDOの「GENIAC」プロジェクトで最大5億円の国費補助を受けた点をアピール。 → これで「国産AIの快挙!」というムードが一気に広がりました。
2. 発表からわずか12時間以内:X上で技術者たちが解析開始
公開直後、エンジニアたちがHugging Faceのファイルをチェック。
config.jsonに明確に “model_type”: “deepseek_v3” と記載。
パラメータ数(671B総パラメータ、アクティブ37B)、MoE構造、コンテキスト長128Kなど、DeepSeek-V3と完全に一致。
さらに初回アップロード時はDeepSeekのMITライセンスファイル(NOTICE)を意図的に削除していたのが発覚(後でコミュニティ指摘で復元)。
タグや自動生成部分にも「DeepSeek-V3」と表示。
これがXで即拡散。「日本最大なのに中国製ベース?」「国費もらってるのに隠してる!」という声が爆発的に増えました。
3. 楽天の対応が火に油
ITmediaなどが取材(3月19日記事)→ 楽天担当者回答:「ベースモデルは非開示」「HFの自動表記でDeepSeekと出てるだけ。表記=DeepSeekではない」。
これが逆に「隠蔽姿勢」と受け止められ、炎上加速。
YouTubeでは「発表12時間で大炎上した楽天AI 3.0 DeepSeek疑惑の全貌」などの解説動画が即アップされ、数万再生。
4. 既存の「DeepSeek自体の危険性」が一気に結びつく
DeepSeek本体は2025年1〜2月からすでにネットで危険視されていました:130万件以上のチャット履歴がネット上に流出。
入力データが中国サーバーに自動送信・保存(中国国家情報法で政府アクセス義務)。
企業数百社がブロック(Armis・Netskope報告)。
台湾行政院が公式サービス全面停止。
ジャイルブレイク(脱獄)耐性が弱く、中国寄り回答が出やすい。
これらが「楽天AI=DeepSeekの日本語版ファインチューニング」だと判明した瞬間、「データ漏洩リスク」「国家安全保障上の問題」として一気に結びつき、「使ったら危険」「やめとけ」の声が広がりました。
5. ネット全体への波及(現在も継続中)
X(旧Twitter)でトレンド入り → 「楽天AI DeepSeek」「RakutenAI-3.0 危険」関連投稿が急増。
note、はてなブログ、Facebookでも解説記事が連発。
現在(3月22日時点)も「透明性が一番の問題」「国費使ってるのに中国依存は許せない」という議論が続いています。
まとめ:噂の“火種”はこれ
DeepSeek自体が危険だったのは事実ですが、楽天AIが一気に「危険扱い」になった決定的理由は
「発表で一切明かさず、ファイル解析でバレた」+「ライセンス削除」+「国費補助」
という透明性の欠如です。楽天は「隔離環境で運用」「データは外部送信しない」と説明していますが、ネットユーザーは「最初から正直に言ってくれればここまで炎上しなかった」と感じているのが実情です。これが2026年3月17日〜19日のわずか数日間で起きた経緯です。
技術そのものではなく、「どう作られたのか」が見えない。
この不透明さが、小さな不信感をじわじわと育てていく。
楽天の対応は悪手だったとしか言いようがない。開発の初期段階から、中国由来のオープンソースを利用している経緯を明確に開示していれば、ここまでの疑念は生まれなかっただろう。隠す意図があったかどうかは別として、「後から知らされる」という事実そのものが、余計な憶測を呼び込んでしまう。
では、実際のところ──それはどれほど危険なのか。
以下もGrokの回答。
「楽天AIは、Deepseekが使われているため、危険だというのは本当ですか?」
いいえ、本当ではありませんが、懸念点は確かにあります。
楽天の「Rakuten AI 3.0」(楽天AI)が中国のDeepSeek-V3をベースにしているのは事実ですが、「だから危険」というのは過度な言い過ぎで、具体的な証拠に基づく即時的な脅威は確認されていません。以下で事実を整理します。
1. DeepSeekが使われているのは本当か?
はい、ほぼ確実です。Hugging Faceの公式リポジトリ(Rakuten/RakutenAI-3.0)で公開されたモデルのconfig.jsonに “model_type”: “deepseek_v3” と明記され、総パラメータ数(671B)、アクティブパラメータ(37B)、コンテキスト長(128K)などの仕様がDeepSeek-V3と完全に一致しています。
タグにも「deepseek_v3」「DeepSeek-V3」と付与されています。
楽天は発表時に「オープンソースコミュニティの最良モデルを活用」とだけ述べ、ベースモデルを非開示にしています。担当者によると「Hugging Faceの仕様上の自動表示で、表記=DeepSeekではない」と説明していますが、技術者コミュニティでは「アーキテクチャ自体がDeepSeek-V3ベースで、日本語データでファインチューニングしたもの」との見方が支配的です。
楽天自身も「楽天の隔離されたクラウド環境で開発」「データが外部に送信されることはない」「Rakuten IDに紐づくユーザー情報は学習に使っていない」と明言しており、現時点ではAIサービスへの導入は未定(将来的検討中)です。
2. 「危険だ」という主張の根拠と実態
主な懸念は以下の通りですが、Rakuten AI 3.0のモデル自体に直接当てはまらない点が多いです。
・データ漏洩リスク
DeepSeekの公式アプリ/APIサービスでは、過去に韓国個人情報保護委員会が「同意なく中国・米国企業へプロンプトを移転」と指摘したり、Feroot Securityが「China Mobile系サイトへの隠しデータ送信コード」を発見したり、Wizが「認証なしで100万件以上のログが外部から閲覧可能だった」と報告されています。
→ しかし、これはDeepSeek社のクラウドサービスの話。Rakuten AI 3.0はオープンウェイトモデル(誰でもダウンロード可能)なので、自分のPCや閉域環境で動かせばこのリスクはゼロです。楽天が将来サービス化しても、楽天の日本サーバー経由ならデータは楽天側に留まります(中国へ自動送信の証拠なし)。
・中国寄りバイアス・ガードレールの弱さ
台湾・中日関係などのセンシティブ質問で中国寄りの回答が出やすいという報告あり。また、DeepSeek本体は「脱獄プロンプトでマルウェア作成指示を出しやすい」とKELAやPalo Alto Networksが評価しています。
→ これがRakuten AI 3.0にも一部残る可能性はあります(ファインチューニングで完全除去されていない場合)。ただし、楽天は「日本の需要に最適化した独自データで追加学習」と主張しており、実際の使用で確認する必要があります。
・各国・自治体の対応
オーストラリア・イタリア・ドイツなどでDeepSeekアプリが政府端末から排除されたり、日本でも一部省庁・自治体(鳥取県・三重県など)が利用制限を検討中です。
→ これも主にDeepSeek公式サービスに対する国家安全保障上の警戒です。Rakuten AI 3.0単体への公式禁止は出ていません。
3. 結論:本当に危険か?
・即危険とは言えない
オープンソースモデルを自前で動かす分には、データ漏洩の心配はほぼないです。楽天の説明通り「隔離環境+独自データ」なら、中国製ベースでも実害は限定的です。
・ただし注意すべき点
透明性の欠如(楽天がDeepSeek使用を隠した姿勢)が最大の問題点で、これが「危険だ」という声の原因です。
企業利用や重要データ扱う場合は、**自社でレッドチームテスト(脱獄耐性確認)**をすべき。
ローカル実行(自分のGPUで動かす)をおすすめします。
要するに、「DeepSeek使ってるから即危険!」というネットの煽りは事実を一部だけ切り取ったものです。
楽天AI 3.0は「日本最大級の日本語特化モデル」として性能は本物ですが、出自の透明性と潜在リスクを理解した上で使うのが賢明です。
少なくとも私の先の質問(天安門事件について)を中国のサーバーへ送信している、ということはなさそうだ(たぶん)。
。。。
(そ、そうだよね。。。)
。。。そ、そうだと言ってくれっ!!
楽天の公的責任
楽天は今回のAI開発にあたって、楽天利用者から膨大な行動ログを収集している。
楽天グループがAI開発を推進するにあたり、なぜ楽天モバイルも含めてグループ全体で進めているのか。
Business Insider 2025年7月31日
そのヒントは、「AIにとってデータは金脈」という三木谷氏の言葉にある。
楽天グループの強みは、多様なサービスを自社で運営し、大きな会員基盤を抱えていることだ。日本国内の楽天ID数は1億以上(2024年度)で、サービス数は70以上。また、楽天モバイルの契約回線数は7月に900万回線を突破した。
三木谷氏によれば、国内で月間4402万人のアクティブユーザーから得られる行動ログデータは3兆を超えるという。この膨大なデータを活用することで、AIの精度を高めていく。
世界各国のAI開発能力を示す「グローバルAIインデックス」の数値を引用し、日本の開発能力の遅れを指摘した三木谷氏は、「AIを使いこなす、使い倒すことが重要」と言葉に力を込める。
また、三木谷氏は「意識しなくても皆さんがAIを使えるようになることが楽天のミッション」と語り、今後への意欲を示した。
公金が投入され、利用者の行動ログが使用される──こうした事実を踏まえると、楽天AIはもはや単なる民間企業の一事業とは言えない。公的な事業の一つと言っていいだろう。
であるならば、求められる姿勢もまた変わってくるはずだ。単に民間サービスとして成立しているかどうかではなく、その前提となる情報──開発の経緯や技術的基盤について、どこまで正確に、そして透明に開示されているかが問われる。
少なくとも、公的な関与がある以上、その説明責任から逃れることはできない。むしろ、その点においてこそ、信頼の土台が築かれるべきなのだろう。

コメント