政治 中東の政治的空白が生んだ怪物 – 池内恵『イスラーム国の衝撃』 読書案内池内恵『イスラーム国の衝撃』(2015)突如登場したイスラーム国(IS)とその背景 独裁政権の暴力に頼っている限りは、過激派の発生は止まず、かといって過激派の抑制には、独裁政権を必要とする。このジレンマにアラブ世界は、疲れ切っている... 2015.08.25 政治
政治 90年代の保守主義運動とは何だったのか? 排外と自己喪失の時代——90年代保守運動からネトウヨへ 90年代の保守主義運動とは何だったのか? 90年代後半における保守主義運動とはいったい何だったのか?それはどのようにして生まれ、どのようにして瓦解していったのか。 1990年代、保守思想は「日本人としての誇り」を静かに問い直す運動として広が... 2015.08.20 政治
政治 統計から見るネトウヨの実態 – 古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』 読書案内古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』(2014)統計から読み解く若者の右傾化 2013年末に公開された映画『永遠の0』の大ヒットや、2014年2月の東京都知事選において田母神俊雄候補が20代有権者から24%の得票を得たことなど... 2015.08.10 政治
政治 矮小化された保守思想の末路 – 安田浩一『ネットと愛国』 読書案内安田浩一『ネットと愛国』(2012)ネットの中で歪む愛国心「あの人たちだって、楽しくてしかたないって人生を送ってるわけじゃないんだろ?そりゃあ腹も立つけど、なんだか痛々しくて、少なくとも幸せそうに見えないなあ」 在特会(「在日特権を... 2015.08.05 政治
政治 中国の市民社会化はなぜ失敗したのか? – 転換点の2001年を振り返る 2001年、中国の世界貿易機関(WTO)への加盟 1978年、鄧小平の指導のもと、中国は改革開放政策を実施し、市場経済の導入に踏み切った。それ以降、中国は急速な経済成長を遂げ、「世界の工場」としての役割を果たしてきた。 そして、2001年1... 2015.07.11 政治
政治 やっぱり良く分からない中国 – 橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』 読書案内橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司『おどろきの中国』(2013)文明的な自然状態——中国 - 混沌の中の秩序 2013年刊行。著名な社会学者3人による鼎談書。中国社会の歴史的・構造的な特質を、比較社会学的な視点から多角的に論じている。 ... 2015.07.09 政治
政治 リベラリズムのジレンマ – 佐伯啓思『自由とは何か』 読書案内佐伯啓思『自由とは何か』(2004)「自由」を問い直す 2004年刊行。 「自由」という身近でありふれた概念をその思想的な根拠から問い直している。今の日本であまりにも当然のものになりすぎて、切実感の失われた自由というものに対して、そ... 2015.06.06 政治
政治 格差問題をまるで理解しない(自称)専門家たち – 山田昌弘『希望格差社会』 書評(残念な本)山田昌弘『希望格差社会』(2004)文明批評を根拠に語る経済問題 発表当時、非常に話題となり、かなり売れた本である。しかし、内容自体は極めて粗雑で、流行語を生み出したこと以外には、ほとんど価値はない。(断言する。) 現在の日... 2015.02.26 政治
政治 格差問題をネタに商売にしようとする人たち – 三浦展『下流社会』 経済格差が社会問題化し、さまざまな場で議論されて注目されるようになると、必ずその話題に乗って、一儲けしようと考える人たちが現れる。今回読んだものそんな本。。。書評(残念な本)三浦展『下流社会』(2005)実態調査ではなく、意識調査 総中流化... 2015.02.25 政治
政治 公共事業に群がる人々 その2 – 藤井聡『公共事業が日本を救う』 書評(残念な本)藤井聡『公共事業が日本を救う』(2010)民主党政権への批判本 2010年に刊行された本。 2009年8月に民主党政権が誕生しているので。。。もう執筆動機がミエミエの「政治的」本。 当時、民主党政権が発足し、公共事業への予算... 2015.01.31 政治
政治 公共事業に群がる人々 – 中野剛志・藤井聡『日本破滅論』 書評(残念な本)中野剛志・藤井聡『日本破滅論』(2012)公共事業の妥当性とは? TPP反対派の中野氏と、公共事業推進派の藤井氏による対談本。 何が「破滅」なのかは今ひとつ明確ではなかったが、内容としては── 経済政策はデフレ脱却を最優先の... 2015.01.30 政治
政治 選挙に行こう! – 津田大介『ウェブで政治を動かす!』 読書案内津田大介『ウェブで政治を動かす!』(2012)若者の選挙離れ 2012年刊行。 本書の冒頭では、かなり衝撃的な数字が紹介されている。曰く、過去10年近くにわたり、国政選挙における20代の投票率は40%を下回っている。一方で、70歳を... 2015.01.21 政治